福井で暮らし始めて1993年に初めて食べた福井のケーキが「西洋菓子倶楽部」のショートケーキだったんです。
それまで暮らしていた大阪は当時チェーン店の洋菓子屋さんが幅を利かしているような時代で、地域の洋菓子屋さんというのはどちらかというと存在感がなかったんです。しかし、逆に福井にはチェーン店の洋菓子屋がほとんどなく、甘いものが好きな僕はどこでケーキを買えばいいか分かりませんでした。そんな中、教えてもらったのが西洋菓子倶楽部でした。当時、福井市北四ツ居にあったショップに行き買い求めたショートケーキ。自宅に持ち帰り皿に乗せフォークで口の中に運んだその瞬間…「う、うまーーい!!」。シットリのスポンジにさっぱりと濃厚という矛盾を見事に両立させた生クリームに感激しました。以来、20数年。クリスマスケーキは「西洋菓子倶楽部」です。
さて、その西洋菓子倶楽部の覧塔さんにスタジオにお越しいただき召し上がって頂いたのは「苺のタルト」。前日夜にタルト生地を焼くところまで製作し、当日朝からホイップを泡立て絞り、苺を乗せ、アプリコットジャムのナパージュを塗りました。タルト生地を作るのに3時間ほどかかるので、作業は深夜に及びました。
写真でもお分かりになる通り、苺が少ないとの指摘。もっとぎっしり苺を盛った方がおいしいし、見た目にもいいとご指導頂きました。確かにプロのフルーツタルトはフルーツぎっしりですよね。味はタルト生地が非常においしいとお褒め頂き、星は…2.5個頂きました!!