こんにちは、飴田彩子です。
今日は、月末恒例のラジオ読書会。
三人の出演者の皆さんがそれぞれおすすめ本を提示、
出演者全員で合評します。
月刊fu編集長の堀一心さん。おススメは奥泉光著「シューマンの指」。
越前市在住、田中智子さん。おススメは安達正勝著「死刑執行人サンソン」。
福井県ふるさと文学館館長、西澤弘純さん。おススメは中野重治著「村の家」。
「シューマンの指」
シューマンに魅かれた天才ピアニスト永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の私。
卒業式の夜、彼らが通う高校で女子高校生が殺されて・・・。
事件は未解決のまま30年の時が流れる。
シューマンの楽曲に関する解説が秀逸!
「死刑執行人サンソン」
代々にわたってパリの死刑執行人を務めたサンソン家の4代目当主シャルル・アンリ・サンソンの生涯を綴った一冊。
彼は、国王・ルイ16世を処刑したことで歴史に名を残すことになった。
ギロチンが生まれた経緯、死刑執行人の仕事、ルイ16世の人柄・・・どれも興味深い。
フランス史書としても面白い。
「村の家」
福井県出身の作家、中野重治。
彼はプロレタリア芸術運動の中心的人物の一人。1934年に“転向”を条件に出獄した。
これは、著者自身の転向体験を綴った短編である。