こんにちは、飴田彩子です。
月末恒例の「ラジオ読書会」です。
毎回、三人の出演者と一緒にそれぞれの推薦本について感想を述べ合います。
福井県文書館の藤井律子さん。推薦本は角田光代著「笹の舟で海を渡る」です。
響のホールの中埜浩子さん。推薦本は末井昭著「素敵なダイナマイトスキャンダル」です。
月刊fu編集長の堀一心さん。推薦本は小林泰三著「酔歩する男」です。
「笹の舟で海を渡る」
終戦から10年。22歳の左織は、銀座で風美子と名乗る女性に「疎開先で一緒だった」と声を掛けられる。
左織は、風美子との出会いによって、封印していた疎開時代の記憶がよみがえる。
やがて二人は義理の姉妹となるのだが・・・。
激動の戦後を生き抜いた二人の女性の物語です。
「素敵なダイナマイトスキャンダル」
工員、キャバレーの看板描き、イラストレーターを経て編集者になった著者。
数々の雑誌を創刊した著者の、編集長として活躍するまでの半生を描いたエッセイです。
「酔歩する男」
わたしは、とあるパブで大学時代の親友だと言う男から声を掛けられる。
しかしわたしには、その男の記憶がない。
わたしは男の言葉を疑いながらも、男のしゃべる内容に引き込まれていくのだった・・・。
量子力学の理念に基づいたタイムリープ小説です。
★次回予告★
福井県立大学教授、木村小夜さんをお迎えし、太宰治の「駈込み訴え」についてお話いただきます。