ラジアップ Friday – FM福井 76.1MHz JOLU-FM

13)奥井海生堂 代表取締役社長 奥井隆さん(12月25日金14:20放送)

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モノや文化、人などを新たに生みだす人。

既に価値あるものに磨きをかける人。

伝統を守り優れたモノを創り続ける人など、福井の「つくりびと」の声をご紹介していきます。

提供:福井の地酒 九頭龍




奥井海生堂4代目社長の奥井隆さん

奥井海生堂4代目社長の奥井隆さん



第13回のつくりびとは

明治4年創業、敦賀の老舗昆布店奥井海生堂4代目社長の奥井隆さんです。この冬、西武百貨店が全国で発行するお歳暮カタログの表紙は奥井海生堂の昆布の写真がモチーフです。昆布が醸し出す極上の旨みで日本、そして世界の美食家を魅了します。

昆布は元々関西の食文化で、かつて東京ではほとんど使われていませんでした。そんな時代に今週のつくりびと奥井さんは、東京での販路拡大に力を注ぎました。まさしく砂漠で傘を販売するような環境。今からたった30年ほど前の話です。

福井市神楽の奥井海生堂本店

福井市神楽の奥井海生堂本店



現在の「奥井海生堂」のブランド力アップのためにどういうことを行ったかという質問に対して奥井社長は「ブランドを作ろうと商いをしたことはない。足元の仕事を積み重ねていくことでしか信頼は得られないのではないか。」とおっしゃいました。心に残る言葉です。

店内に並ぶ最高昆布の数々

店内に並ぶ最高昆布の数々



北前船で北海道から届いた昆布は敦賀を経由し関西へ運ばれ、昆布ベースの京料理にベースになりました。30年ほど前奥井さんはその昆布を関東へと運び、そして今海外へと展開しようとしています。敦賀はかつて大陸への玄関口として栄えた国際都市だったことを考えると、敦賀の老舗昆布店が中継地になって日本の食文化を世界に届けるということはごく自然なことなのかもしれません。

<奥井隆さんプロフィール>
地元、福井県敦賀市の商工会議所副会頭。福井県の食の魅力アップを目指し、福井ガストロノミー協会を立ち上げ、会長に就任。福井県の素晴らしい食材、越前かにや若狭かれい等、首都圏、都市圏へ送るだけではなく、地元、福井県へ最高品質の物を食べに来て頂くインフラ作りを模索。昆布とワインの相似性から、昆布をわかりやすく紹介し好評を得、平成25年名誉ソムリエの称号をいただく。
奥井海生堂 敦賀市神楽町1-4-10 0770-22-0493 URL http://www.konbu.co.jp/