モノや文化、人などを新たに生みだす人。
既に価値あるものに磨きをかける人。
伝統を守り優れたモノを創り続ける人など、福井の「つくりびと」の声をご紹介していきます。
提供:福井の地酒 九頭龍
第12回のつくりびとは
越前町在住の陶芸家、土本訓寛(どもと・みちひろ)さんです。
奥さまとお二人で焼き物を焼いています。
旧宮崎村にある土本さんの自宅兼工房は雑木林の中にあります。坂を上って正面には3台の薪窯、そして大量の薪。左手にある工房の木製引き戸を開けると、古いストーブが鎮座する土間が広がります。こんな懐かしい風景から生まれる土本さんの焼き物とは。
土本さんは髙浜町のご出身。お父さんが木工を扱う職人だったことから、子供の頃からものづくりに親しみます。中学を卒業すると県外のものづくりの学校に進学します。そこで陶芸に出会い、木工よりもむしろ陶芸にのめり込みます。
人の手で作ったというよりも、自然が作りあげたような風合いを大切にしたい。土本さんの想いはシンプルだけどとても難しいテーマです。「木工ではなく陶芸に夢中になったのは「陶芸ができなかったから面白かった。」電気がガスの窯ではなく薪窯を使って焼きあげるのも「薪窯にこだわるのは難しいから面白いんです。」
土本さんはこれまで「難しい」を「嫌だ」と思わずに、「難しいから面白いんだ」と考えることでスキルと感性を磨いてきました。土本さんが難しいと首をかしげている時、それは面白いと夢中になっている時なのかもしれません。