今日のWOMANは、日本海側初の女性プロサーファー神田愛子さんでした。(以前は、FM福井のWEB担当)
そんな彼女がサーフィンと出会ったのは、三国のサーフショップを取材したリポーターに誘われて行ったことがはじまり。この時26歳、小学生からサーフィンをはじめて10代でプロサーファーになる時代なので、遅いスタート。
しかし、最初からプロになろうとは思っていなかったのです。
はじめは立つのも難しく、立てても横に滑るのも難しく、できるようになってレベルアップするごとに楽しくなり、嬉しくて、兎に角、楽しくて 楽しくて、うまくなりたいの繰り返しで、サーフィンの魅力にのめりこむようになりました。
身近にいた憧れの女性サーファーがアマチュアのトップのスペシャルクラスで表彰台に立っている姿を見て、”私もああいうカッコイイ女性サーファーになりたい”と大会に出るように。
大会に出ると目標ができ、ビギナークラスで勝ちたい、次はオープンクラスでと階段を上っていって、
スペシャルクラスに出るようになってからプロ資格を受けてみようと意識されました。
集大成として、トライするだけしてみようと決意。やらなかったら何も始まらないけど、負けても恥ずかしくてもやりたいなぁと思ったそうです。
若い子も多く、どんどんレベルが上がっている中で、もしかしたら「えぇプロ受けるの?」と思った人もいるだろうけど、自分の努力してきた証として挑戦されました。
日本にはプロサーファーになるには基準があり、クリアしないとなれません。
低年齢化で10代のプロがいる中、36歳でプロになるというのは、本当に凄いこと。
日本海側初の女性プロサーファーですが、男女を通して福井県初でもあります。
日本海側は、サーフィンに最も適してる場所とは言い辛いところでもあります。
夏は波がなく、冬は低気圧がきて海が荒くなるので、冬の方が適しているとのこと。
しかし、冷たくて寒そうなイメージですが、「今日も冷え込んでいたけど、入ってきた」と!
冬用の装備をすれば、この時期でも楽しめるし、「波があると嬉しくなる」と笑顔で話されていました。
よりよい波を求めて太平洋側に行ったり、海外にも遠征に行かれます。
それだけ、サーフィンを思う存分することができるのもアスリートであるご主人がよき理解者となってくれたお陰だと、とっても感謝されていました。
朝、サーフィンをし、会社で仕事、帰宅するとふらふらの状態でも、サーフィンは楽しく、プロを目指すのをきっかけに仕事の量を減らしている様子が、遊びでなく”真剣”だというのが間近で見ていたご主人にしっかり伝わっていたのです。
そして、日焼けは、女性にとって気になるところ。
ケアしながらでもサーフィンの魅力の方が勝ってしまっていると。女性サーファーの中には、ドーランを塗るぐらいに日焼け止めし、グローブしなくてもいい時でも装備したり、対策してサーフィンをされている人もいるというのです。
そこまでして、するサーフィンする魅力とは?の問いに
「波に初めて立てた時の感動。
水の中にいる気持ち良さももちろんあると思うのだけど、水の上に立って、風を感じながら運ばれる感じは、凄く魅力的。ただ単にポカンと浮いているだけでも気持ちいい。
曇り空でも、青い空でも、色んな景色を見ながら自然を感じながら、浮いているだけでもリラックスになる。
そして、一歩ずつ成長していく気持ち良さのあり、楽しいのです」と答えてくださいました。
プロ1年目の今年は、正直、”苦しかった”と。
「自分の気持ちを保って、一つ上のレベルで戦うのは、苦しくて、勝てないと気持ちを保つのが難しい。
しかし、挑戦の年なので、一歩一歩でも成長していっていると思って、負けてもそこから得るものは沢山あったし、ラウンドに立てる喜びの方が大きいんだなぁということも途中で気が付けたからやってこられた。
プロとして中途半端なプレーもできない、自分の技術ももっと磨かないといけないし、立ち振る舞いも変えていかないとと凄く思う。」と冷静に自己分析をされていました。
プロとして、ルールとマナーを守り、もっと多くの女の子にサーフィンの魅力を伝えていきたいという神田さん。
そんな彼女の理想のWOMAN像は、「高い目標に向かって常に努力し続けている人」
そういう人は心も強いし、志を持ってずっと努力できる人で凄いなぁと感心されていました。
これからも掲げた目標を達成できるように陰ながら応援しています。