WOMAN　1月8日

1月8日のWOMANは、料理家の田中佳子さんをお迎えしました。
福井市森田地区にある料理教室ハイミッシュキッチンの他、雑誌や食品企業へのレシピ提供、テレビ番組に出演されるなど、料理家としてマルチに活躍されていらっしゃいます。
また、3人のお子さんを持つ母親でもあります。

意外なことは、昔から料理家になろうと思ってはいなかったということ。
短大を卒業してからは、テキスタイルメーカーで商品企画開発などされていて、今とは全く畑違いの仕事だったのです。
海外出張などもあり海外で刺激を受け、そこで”自分の作ったファブリックに囲まれた空間でお店をしたい”と思うようになり、”料理も何もできない”のに”自分のカーテン飾りたい”という気持ちに。
そこで、お客さんにコーヒー1杯でも出さないとなぁ、コーヒーに合う料理やスィーツも出したいなぁと考えていた時に、料理ができないので”よし！料理を習おう”と料理の世界に飛び込まれました！

「やめさせられない」と言われる程、仕事で成果を出し、認められていた田中さん。
20代のがむしゃらな時に、自分が決めたことにぶつかっていこうと意志は固く、退社することに迷いはなかったとそうです。
ただ、上司から「お前には絶対にムリだ！やめておけ！」と言われた言葉のお陰で、踏ん張ることができたと。料理の世界で躓いた時にに実際に居ないのに「ほらな、俺の言った通りだろう？」と聞こえてきたそうです。あの上司に「私はこんなふうになりましたよって言わなきゃいけない」と思い、反骨精神で頑張ってきたそうです。
その上司、レストランにいた時に食べに来てくれ、嬉しそうな顔だったんですって。他の方に田中さんのことを誇らしげに話していたり、とっても応援してくれていたそうです。

料理の世界で順当にキャリアを積むも、結婚出産で第一線を離れましたが、ここでも迷いはなかったんですって。
仕事が止まるという気持ちはあったけれど、女性である以上覚悟はあったし、かと言って結婚や出産に強い執着はなく、流れに身を任せていったと。社会から離れることになったとしても温存期間として、今までは料理一筋だったのが視野を広げる時間と捉えたのです。
実際に、子を持つ母親の食に関する悩み、外食に行っても食べた気がしなかったりという声をたくさん聞き、何か自分にできることはないかな？と子供いるから見えてきたことをしようと切り替え、料理教室を開講。

サロンや施設を借りての料理教室では、装飾品をお子さんが触るのではと気にする母親や託児所に預けた子供を気にかける親心が痛いほどに伝わってきたこともあり、自宅にはおもちゃもいっぱいあるし、3人子供を育てているので比較的に安全に過ごせるので自宅を開放しての料理教室がスタートしました。

ハイミッシュキッチンは、自宅の一角を開放しての料理教室。
ハイミッシュというのは「落ち着ける、アットホームな」という安らぎを連想させる言葉。マンツーマンでの個人レッスンから数人でのグループレッスン、出張レッスンを行っています。


教室が自宅というのは、生徒さんも自宅で料理をしているような感覚になることができ、小さいお子さんを連れている方も楽に参加できるし、大人数だと消極的な方がいたり全員に対応し辛いこともあり、少人数制でされています。
既に会員数が120名で新規の受付は行っていないという大盛況。
しかし、イベントで新規の方も参加できる企画もありますので、こまめにＨＰをチェックしてください。

田中さの理想のWOMAN像は、ぶれない人
まっすぐに自分のやると決めたことに向き合う人、そうしている人はカッコイイと。
これからも楽しくそして、目標に突き進んでいってほしいです。