元日のラジアップフライデーのWOMANのコーナーは、お正月ということで特別編として、福井出身の女性をお迎えしました。
東京在住の有田 貴美江さん。
世界的な規模の印刷会社「大日本印刷」に就職、広告ディレクターを勤めた後、ファッション業界のPR部門に転職、モンクレールをはじめヘッドハンティングにより世界のトップブランド「ルイヴィトン」や「イブサンローラン」、「GAP」のPRを務め、昨年からネット販売物流最大手のamazonジャパン株式会社の広報本部PRマネージャーを担当されています。
大日本印刷からの転職について
広告を作る仕事から、PRする仕事に興味を持ち、大好きだったファッション業界を選ばれまいた。
当時、「ブランドは広告で作れない」という広告とPRを対比して見せる本に感銘を受けたことも動機の一つで、不安な気持ちもあったけれど、30歳になる前に新しいことにチャレンジしたいという気持ちがあり、一流企業を辞めることに迷いはなかったそうです。
この時のご主人は、転職に意見を言うのでなく、言い出したら止められないという有田さんの性格を理解。
しかし、印刷業の広告からファッション業界のPRへの転職は、業種と職種が異なることもあり容易ではなかったのです。
何社も落ち、不安や挫折感を味わった時期もありましたが、「止めようとはならず、止められないし逃げ道はなく、前進するしかないという感じで突き進みました。
そして、海外ブランドをいくつも持っている八木通商に転職、最初はマッキントッシュをPRする仕事を担当し、20ほどの主にヨーロッパのブランドを担当。今では誰もが知るようになったモンクレールのPRを担当されたのは有田さん。当時は、男性のアウトドアブランドという意識を有田さんが女性ファッション雑誌にダウンジャケットを着てもらい、いかにスタイル良くみえるかというPRをし、今のような存在になったのです。
ファッショは、女性の顧客が重要。女性に着てもらい、いかに輝けるか、ということをPRのフックとして扱ってきたとのこと。
モンクレールでのユニークなPRが認められ、ルイヴィトンにヘッドハンティングされました。
有田さんにとって愛着とやりがいのあるモンクレールを離れることは一大決心だったのですが、最高峰のブランドで伝統と哲学を持っているルイヴィトンで学びたいという思いでした。
その哲学の一部について”古くなっていく伝統をいかに新しいものとして魅せていくという反対のことを両立していること”だと。
また、ヘッドハンティングされたからすぐに転職と言うのではなく、何度も面接があり最終的に入社できたということ。ヘッドハンティングには様々な形態があるのですが、有田さんの場合は、ポジションに対して、値した人に声がかかり、その中から選ばれていくというシステムが多かったんですって。
そのため、転職が自分の市場価値を測るにはいい仕組みと感じていたのです。
その後、イブサンローランへ。
それまでの広告、PRの仕事よりももう少し、広い領域のコミュニケーションの仕事をしたいと思うようになり転職。
広告、マーケティングをするというコミュニケーションでのヘッドハンティング。
海外ブランドで働く上で苦労した点は、語学という有田さん。
ヨーロッパを拠点をするブランドでの仕事も使われるのは英語。語学=コミュニケーションになってくるくらい重要なこと。
帰国子女でもなければ、英語を専門に勉強していたわけではなかったので、仕事をするにあたり英語を学ばなければいけなく、英語には今でも苦労していると。
語学力をつけようとイブサンローランを退社した後、ニューヨークへ。
1年くらい海外で生活しようと予定していたのですが、GAPと縁があり、実際は1カ程の滞在。
それまではヨーロッパのブランドだったのがアメリカ、ラグジュアリーブランドからマスブランドと対極的だったのですが、有田さんの中には”両方を知りたい”という思いが強く、ファッションにおいて色んなブランドを知っておきたかったと。
そして、現在はファッションとは畑違いのamazonジャパン株式会社へ。
PRという職種でファッションが好きだったというこれまでのお仕事、今度はいかにPRを深堀していくかということと、色んな領域をしたくなったという有田さん。amazonではファッションではなく、日用品などの消費財のPRを担当しています。
ありとあらゆるライフスタイルのお客様に対応しようとプライムやfireTV、お坊さんの派遣など様々な試みを行っているamazonジャパン株式会社。
今後の目標は、ファッション部門も伸ばしていこうと。消費財からファッションのチームにも携わるようになるそうです。
理想のWOMAN像は、自分のやりたいことを実現していく人。自分自身に嘘をつかず、やりたいことをする人。
今後の女性像としてワガママに生きていくこともいいのではないかと提案されていました。
お正月早々からご出演&頑張っていこう!とエールを送ってもらった気分になりました。
ありがとうございました。