モノや文化、人などを新たに生みだす人。
既に価値あるものに磨きをかける人。
伝統を守り優れたモノを創り続ける人など、福井の「つくりびと」の声をご紹介していきます。
提供:福井の地酒 九頭龍
第5回のつくりびとは越前市にある小柳(おやなぎ)箪笥四代目 越前タンス職人 小柳範和さんです。
小柳箪笥は1907年明治40年創業。およそ100年という歴史を重ねてきました。小柳さんは、伝統に新しい風を吹き込むブランドを立ち上げました。木材を独自の指物技術で加工した上で、漆を塗り、豊かな金物細工を施した越前箪笥は、全国各地に多くのファンを持つ、福井県が誇る伝統工芸です。
小柳さんは、伝統的な越前箪笥と並行させて、その技術を生かしたセンスの良い木工品を作ります。この度開催された『工芸都市高岡クラフトコンペ2015』において、「Hikidashi(ヒキダシ)」という漆塗りの木で組まれた名刺入れは高い評価を得て、入選を果たしました。
小柳さんは昨年『越前箪笥の「総合部門」最年少伝統工芸士』になりました。指物(さしもの)、漆(うるし)、飾り(かざり)金具(かなぐ)という越前箪笥3つの技術を全てこなせる数少ないマルチプレイヤーです。伝統を守り、新しい風を吹き込み、次の世代に繋いでいく。小柳箪笥のブランドkicoru(キコル)はそのフラッグシップでもあります。
「木にこだわる」からkicoru。小柳さんの制作意欲は留まる事を知りません。
小柳箪笥 福井県越前市武生柳町10-7 0776-22-1854
kicoru URL:http://www.kicoru.com/