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つくりびと七:越前鍛冶工房いわ井 岩井丈さん

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モノや文化、人などを新たに生みだす人。

既に価値あるものに磨きをかける人。

伝統を守り優れたモノを創り続ける人など、福井の「つくりびと」の声をご紹介していきます。

越前鍛冶工房いわ井 岩井丈さん

越前鍛冶工房いわ井 岩井丈さん



今週は越前打ち刃物、包丁鍛冶職人、越前鍛冶工房いわ井の岩井丈(いわい・たけし)さん41歳です。中学卒業後、祖父の代から始まった工房で職人としてのキャリアをスタート。ですから既にこの道26年になります。

越前打ち刃物は南北朝時代から700年続く伝統工芸。歴史と技術が高く評価され、昭和54年に、刃物産地としては全国で最初に伝統的工芸品の指定を受けました。打ち刃物ですから、火を使い、金属熱して叩いて作ります。新米時代には、怪我や火傷も多かったようで、顔じゅう水ぶくれになるようなこともあったそうです。今回初めて打ち刃物をつくる工房を拝見しましたが、一本の包丁をつくるのにいくつもの行程があることに驚きました。

ここで熱して叩きます

ここで熱して叩きます



叩くための機械

叩くための機械



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ここで研ぎます



本当に良い刃物はよく切れることはもちろんですが、長く使えて、よく手に馴染むものだとおっしゃいます。越前鍛冶工房いわ井では研ぎなどのメンテナンスを無料で行うそうですが、岩井さんのおじいちゃんが作ったという包丁を腰の曲がったおばあちゃんが持っていらっしゃることもあるそうです。また、お客様の中には、越前鍛冶工房いわ井の包丁でないと使わないという根っからの「いわいファン」もいらっしゃるそうです。

いわい製の包丁

いわい製の包丁



マネークリップ(左)とネクタイピン(右)

マネークリップ(左)とネクタイピン(右)



岩井さんは異業種とのコラボレーションを模索していらっしゃいます。新しいことを始めると、周囲からも色々な指摘も受けるそうですが、岩井さんにはそれをも糧にする推進力があります。写真の女性のネコミミは昨年行われたファッションショーで岩井さんが製作したものです。福井は伝統工芸の集積地でもあります。新たな組み合わせで魅力ある商品を生みだし、また新たな「いわいファン」が増えるといいですね。

ファッションショーで披露された越前打ち刃物のネコミミ

ファッションショーで披露された越前打ち刃物のネコミミ



鍛冶工房いわいwebsite http://e-hamono.net/