モノや文化、人などを新たに生みだす人。
既に価値あるものに磨きをかける人。
伝統を守り優れたモノを創り続ける人など、福井の「つくりびと」の声をご紹介していきます。
山口祐弘さん
今週は、越前市大虫町でオーダーメード家具を製作する家具職人で、ファニチャーホリック代表 山口祐弘さん（39歳）です。
家具工房 ファニチャーホリック
少年の頃から機械に興味があり、ロボットを勉強しようと専門の学科のある大学に進学したまではよかったのですが、人気学科のため成績が極めて上位にないと専攻することができず、泣く泣く断念。大学卒業後、就職したのは香川県にある有名な建設機械メーカー。そこで、希望道り、設計や開発の仕事に携わります。でも、設計はするものの、実際にものを作るのは工場の人たちで、自分自身が建設機械づくりに手を触れることなく完成してしまうことに疑問を感じ始めます。
工作機械
仕事中にこの年季の入ったラジカセで ラジアップを聴いて下さっています！
そんな時、人生を変える出会いをすることになります。知人の紹介で見学に行った家具工房。そこで山口さんは「この道しかない」と決心します。30歳を目前にして会社を辞め長野県の職業訓練学校に通い、更に修業を積み、ファニチャーホリックを開業したのは平成24年6月のことでした。
山口さん制作「越前ダンスのスーツケース」
山口さんのお話の最後に出てきた「七人の侍」は、福井県内の伝統工芸を支える若手職人、作家のグループで、今県内外に活動の輪を広げています。山口さんは、越前ダンスのスーツケースを制作し、大きな反響を受けました。同じものが二つとないのがオーダーメードの良さですよね。工務店の倉庫を改造したという大虫町の小さな工房から、全国に発信する越前のオリジナル家具が生まれることを期待したいですね。
ファニチャーホリック website http://kaguchuudoku.com/
