モノや文化、人などを新たに生みだす人。
既に価値あるものに磨きをかける人。
伝統を守り優れたモノを創り続ける人など、福井の「つくりびと」の声をご紹介していきます。
第一回は土直漆器代表取締役社長 越前漆器職人の土田直東さん(39歳)です。日本で一番長い歴史を持つ漆器と言われる、越前漆器の故郷、鯖江市河和田で漆塗り製品に新しい風を吹き込みます。伝統的な漆塗りのお椀や器はもちろん、最近ではスマートフォンi-phone用のカバーや子供用の塗り椀「おわん」を制作。伝統的な和のデザインとモダンを融合させその新しさが多くのユーザーに支持されています。
地元の高校を卒業後、東京の大学に進学。社会勉強をしたいと東京で就職。その職場に選んだのは大手CDショップチェーンのHMV、しかもその渋谷店でした。流行の発信地渋谷で、当時若者文化をリードした音楽業界で吸収したことは今に生きていると語ってくれました。
工房も見学させて頂きました。
今後は同じ鯖江の技術であるメガネや、越前和紙、木工、焼き物などとコラボレーションし新しい感性の製品を生みだしたいということです。伝統と伝統を新しい感性で融合させ、文化が生まれることを期待したいですね。
土直漆器ホームページ
http://www.tsuchinao.com/index.html