こんにちは飴田彩子です。
毎月最終週はラジオ読書会です。
今回も三人の方々に集まっていただきました。
今回の推薦本は、以下の三冊です。
介護福祉士、安木宏文さんのおススメ、横溝正史著「獄門島」。
福井県立図書館司書、渡辺力さんのオススメ、古井由吉著「雪の下の蟹」。
福井市橘曙覧記念文学館学芸員、内田好美さんのオススメ、上野誠著「万葉びとの宴」。
「獄門島」は後々のミステリー作家たちに大きな影響を与えました。
著者が金沢に住んでいた頃、体験した三八豪雪が題材になっています。
万葉集の歌から酒の席でのしきたりがよく分かります。現代でも通じる?
横溝作品と言えば映画の印象が強過ぎて「怖い」イメージでしたが
ミステリーとしてだけではなく、文学として読ませてしまう筆力があるんだと今回あらためて感じました。
古井由吉作品は初めて読みましたが、文章の美しさと巧さに圧巻。
雪おろしに苦労する人たちの生活の営みが見えるようです。
そして「万葉びとの宴」では、宴席での万葉人たちの様子が垣間見えて、
あの遠い時代の人々を身近に感じることができました。
来月もお楽しみに~。