空飛ぶ文庫 – FM福井 76.1MHz JOLU-FM

2017/10/26(木)放送分


こんにちは、飴田彩子です。
今日は、月末恒例のラジオ読書会。
三人の出演者の皆さんがそれぞれおすすめ本を提示、
出演者全員で合評します。


シニアソムリエ、秋山宣子さん。おススメは曽野綾子著「椅子の中」。


福井大学医学図書館司書、清水史子さん。おススメは佐藤正午著「月の満ち欠け」。


福井県立図書館司書、長野栄俊さん。おススメは成田康子著「高校図書館デイズ」。

「椅子の中」
“曽野綾子の30代はほぼ鬱の状態だった”と語る作家で夫の三浦朱門。
その心の中を自ら覗いたような表題作「椅子の中」をはじめ全4作が収められた短編集。

「月の満ち欠け」
東京駅のカフェ。初老の男が店員に注文を伝えると、
先に着席していた小学生の女の子が「どら焼きのセットにすればいいのに」と言い、
かつて3人で食べたよねと畳みかける。
目の前にいるこの子供が、今は亡き我が子だというのか。
さまよえる魂の物語。第157回直木賞受賞作。

「高校図書館デイズ」
北海道・札幌南高校の図書館を訪れる生徒たちが、
司書の先生に自分について語りだす。
生徒の人数分だけある各々の青春と本とのかけがえのない話が詰まった一冊。