2015/03/19（木）放送分

こんにちは、飴田彩子です。

昨秋、「砂漠の青がとける夜」で第27回小説すばる新人賞を受賞した、
福井出身の作家、中村理聖（なかむら・りさと）さんをお迎えしました。


大学生の頃から本格的に長編を書き始めた中村さん。本作が3作品目だそうです。

＜あらすじ＞
東京で雑誌編集をしていた主人公・美月は、
姉が亡き父から譲り受けたカフェを手伝うため、京都に移り住む。
美月の心には、東京での仕事と不倫相手の記憶がいつまでもくすぶっていた。
そんなとき、カフェに不思議な男子中学生が現れる。
彼には不思議な能力があった・・・。

不安定な心を抱える登場人物たちに、あたたかい言葉が降り注ぐ。
その言葉は、私たち読者にも向けられているようです。

次回作に向けて意欲を見せる中村さん。
どんな作品が出来上がるのか、楽しみにしていましょう。
福井出身の作家さんですから、みんなで応援していきましょうね！

3/22（日）福井県立図書館内ふるさと文学館で、
福井出身の作家、中村理聖さんと谷崎由依さんによるトークショーが開催されます。
ぜひご参加ください。

今日お送りした曲は、
カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団「カノン／パッヘルベル」でした。
この曲は、今日ご紹介した「砂漠の青がとける夜」にも登場しますよ～。


★次回予告★
月末恒例！ラジオ読書会です。
取り上げる本は、
「ナモナキラクエン／小路幸也」
「なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか／想田和弘」
「さい果て／津村節子」
の三冊です。お楽しみに。