こんにちは、飴田彩子です。
今日は、月末恒例のラジオ読書会。
三人の出演者の皆さんがそれぞれおすすめ本を提示、
出演者全員で合評します。
福井県立図書館司書、渡辺力さん。おススメは植松三十里著「雪つもりし朝~ニ・ニ六の人々」。
Caffe il Venticelloオーナーの増田正治さん。おススメは西村賢太著「棺に跨る」。
ブルーライトカフェの面野恵さん。おススメは奥野修司著「魂でもいいからそばにいて~3・11後の霊体験を聞く」。
『雪つもりし朝~ニ・ニ六の人々』
「ニ・ニ六事件」は、昭和11年2月26日に起きた、天皇親政を目指す陸軍の青年将校らが起こしたクーデター未遂事件。
その事件が人生のターニングポイントになった5人の男女に焦点を当てた、連作短編集。
福井ゆかりの偉人が多数登場するのもひとつの読みどころ。
『棺に跨る』
カツカレーの食べ方を巡って諍いとなり、同棲相手の秋絵を負傷させた貫多。
秋絵に去られる事態を怖れた彼は、関係の修復を図るべく日々、姑息な小細工を弄するのだが・・。
2011年『苦役列車』で芥川賞受賞。私小説の書き手。
『魂でもいいからそばにいて~3・11後の霊体験を聞く』
東日本大震災の津波で、最愛の家族を失い、悲哀の中で生きる人々の日常に、
突然起きた不思議な体験の数々・。
「今まで誰にも語れなかった。でもどうしても伝えたい」
という遺族たちの思いが詰まっています。