16日月曜日、10時台は福井県陶芸館に行った模様をお送りしました!
現在開催中の特別展「明治150年記念 明治時代のふくいー近代のくらしとやきものー 」
越前焼といえば「焼き締め」のものが多くて結構渋め、
という私の勝手なイメージがありました。
が、明治時代にはそういった、伝統のある「焼き締め陶器」だけではなく、
新たなものにチャレンジしようと奮闘され、そこから出来上がった作品が数々残っています。
今回は、そういった明治時代に行われた「越前焼」での挑戦の歴史と、
明治時代の人々が実際に生活の中で使っていたであろう、
生活用品としての「やきもの」が数多く展示されています。
これ、土管です。この時代には「土管専用」の工場があったそうです。でっかい・・
そして、今回の作品展で是非見て欲しいのが、この「汽車土瓶(きしゃどびん)」。汽車土瓶というのは、今でいう、飲み物のお茶の「ペットボトル」みたいなもので、
汽車で旅をする時に、お弁当とお茶を買うわけですけど、そのお茶はこの「土瓶」で買います。
土瓶と、ぐい飲みのサイズの湯飲みがついています。
このお茶を飲みながら汽車に揺られ、途中停車した駅では、
中身のお茶だけ、買うことができたようです。
客「おかわりくれんかね」
売り子「へい!三銭でございやす!」
・・・そんな会話が聞こえてきそう。
この「汽車土瓶」は、JR福井駅周辺の発掘調査で出てきたものなんだそうです。
普通こういった「発掘調査」で引き取りの対象となるのは「江戸時代以前」のもので、
「明治時代以後」のものは、その場に残されてしまうんだそうです。
なので、普段ならこういったものが展示されることはありません。
だからこそ、今回このような形で展示ができたというのは、貴重なんです。
そう遠くはない「明治」という時代を、人々の暮らしから感じることができる
とても良い展覧会だと思います。ぜひ足を運んでください!
https://www.tougeikan.jp/tenrankai.html