こんにちは飴田彩子です。
今回は太宰治著「雪の夜の話」を取り上げました。
福井県立大学教授の木村小夜さんです。
「雪の夜の話」は女性の一人語り。
女性に語らせるという手法は太宰作の特徴の一つでもありますね。
この物語は「人間の目は見た風景を瞼の裏に貯えることができる」
という話を軸に展開されています。
他愛無い兄妹のやり取り・・・でもそこには、
「美」というものは、何かの犠牲の下に成り立っている、というメッセージ。
そして物事は「美と醜」だけではなく、「明と暗」「光と影」「善と悪」など
相反する二つのものから成っているという、
深い意味を読み取ることができるのです。
お送りした曲は、中島みゆき「雪」でした。
2014/02/13（木）放送分
- 2014.02.13 Thursday -
