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陸前高田★ボランティア②村上邸

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こんにちは♪♪ なえだのりこです。

さて今回は、ボランティア2日目編。

朝8時半に、再び陸前高田市のボランティアセンターに向かいました。



受付で、住所、名前、携帯番号、ボランティアの希望内容を記入。

ボランティアスタッフは、みんなワッペンを付けます。



しばらくすると“マッチング”が行われます。ボランティアセンターには、ボランティアを必要としている被災者から「どこで、どんな作業で、何名動員してほしいのか」などといった情報が集めれ、それらをまとめた当日の「ニーズ表」というものがあがってきます。「チェーンソー使える方いますか?」とか、「川原の瓦礫撤去10名いけますか?」とか、「女性の方いらっしゃいますか?」などと、それぞれに作業内容が振り分けられます。

その日私が担当になったのは、陸前高田市の村上さん宅。



内容は、泥で汚れたお茶碗や家具を洗う作業。





私の他に、仙台から一人で参加していた渡辺さん。お隣、大船渡から来ていた女性二人組。奥州市から参加のご夫妻。愛知県から飛行機で来られたご夫妻の合計8名。

 

まず、被害状況をお伺いしたところ、村上さんのおうちは海から4~5キロ離れているそうですが、天井部分まで津波に襲われたそうです。

村上さんご夫妻は地震の時は、街のショッピングセンターでお買い物中だったそうです。そして、地震後、非常口からお店を出て車でご自宅まで戻られました。その後、まさか自宅まで津波が来ると思っていなかったそうですが、海の方を見たら黒い波が見えたそうです。見たことのない景色にそれが何かは最初はわからなかったそうですが、無我夢中で着の身着のまま急いで裏山に逃げたそうです。あっというまの出来事で、何ひとつ自宅から持ち出せなかったとか。あと少し逃げるのが遅れていたら、助かっていなかったかもしれません。

たくさんの大切なものも、津波で流されてしまいました。

その話を聞いて言葉が出ませんでした。涙をこらえるので精いっぱいでした。

画像でも確認できますが、屋根の下の白い外壁部分に黒い線が残っています。



被害のすごさが伺えます。

家の中はご覧の状態。



なんと、天井には冷蔵庫が突き刺さっています。



何度も余震に襲われたものの、いまだに津波後のままです。

おうちの裏には車が・・・・・。

 

しかも、よく見ると2台も。屋根を乗り越えたんですね。

村上さんの所有する車も水没・・・。車検を受けて3日後だったとか・・・・。

おうちの前の景色はこんな感じです。



かつては、村上さんの畑があった所です。

海は右奥。遠すぎて見えません。

こちらでは、牛を2頭飼っていたそうです。

1匹は、生後まだ間もない赤ちゃん牛でした。



大切に飼われていた2頭も津波の犠牲になってしまいました。



男性チームは、牛のエサだった藁を運び出します。

そして、こちらがあの地震と津波の被害に遭い、無事生き残った「ムラカミニャー」です。



津波後、一緒に逃げる事ができなかった村上家の猫ちゃん。

津波の1週間後に「ニャー」と泣きながら、おうちに戻ってきたとか。

天井にまで上る津波が押し寄せた時、この猫ちゃんも必死で逃げたんですね。

本当に生きてて嬉しかったと、猫ちゃんを抱っこしながら村上さんが話して下さいました。

みんなを和ませてくれる人なつっこい猫ちゃんでした。



こちらは、生き残ったひらめくん。津波に流されて遠く海からやってきました。



村上さんがちゃんと世話をしているので、3ヶ月たった今でも、元気に生きています。

ちなみに、このひらめくんは地元の新聞にも掲載された有名魚です。

お昼休憩は、日陰でみんなでランチ。



普段の生活では出会ってなかったであろう人達。年齢も出身地もばらばらです。



ボランティアを通して貴重な出会いに恵まれました。いろいろな話をしながら、お昼ゴハンを一緒に頂きました。コンビニのパンをかじる私に「岩手のおにぎりだよ~」といって、おにぎりを分けて下さいました。すごく、嬉しかったです。なかなか名前を覚えてもらえず、福井から来たので、しばらく「福井さん」と呼ばれていました笑。教えていただいた岩手の方言。「うるがす」「つぼけ」。しっかり覚えました!!皆さん気を使ってあまり東北弁を話されていなかったようですが、とてもやさしい響きでほっとしました。

そして、休憩時間を利用して、ボランティアの方が避難所にいる皆さんに差し入れのクッキーを渡したいという事で、私も一緒に連れて行って頂きました。

   



  
袋詰めにされたクッキーには、全部メッセージが記入されていました。

愛知県から、みんなのお思いが詰まったクッキーが避難所の皆さんにプレゼントされました。

そして、午後から作業再スタートし、15時に終了。

私たちができた事といえば、ほんのわずか。

まだまだおうちの中は泥だらけ。いつになったら作業が終わるの見当もつきません。

それでも、何度も何度も村上さんからお礼を言われました。

村上さん宅だけでも、今まで自衛隊やボランティアの方を入れると150名以上の方にお世話になったらしいです。

大地震により、精神的にも経済的にも大きな打撃を受けた被災者の方の負担が少しでも軽くなるようにしてあげたいと思いました。まだまだボランティアが必要だなと強く感じました。

お世話になった村上さんご家族です。現在は、仮設住宅にお住まいです。



本来なら被災者の方や被害の様子を写真で撮るべきではないかもしれませんが、村上さんに確認したところ、快く承諾して頂きました。まだまだボランティアを必要としているという事も伝えてほしいと言われました。このブログを、「携帯で見るね」とおしゃっていたので、ご家族の写真もアップさせて頂きました。

村上さん、見て頂いていますか??被災した時の話もそうですが、初めて東北に来た私に、岩手の伝統やしきたり、猫ちゃんの事、いろんな話をしてくださった事本当に嬉しかったです。また、いつか矢作のご自宅に戻るとおっしゃっていましたよね。いつか、また会いに行きますね。どうか、体に気をつけていつまでもあの明るい笑顔でお元気でいてください。本当にありがとうございました。

では、また~。

③へつづく・・・・・。