2024.4.8 他の犬に血液を提供する「供血犬」のお話

今回は、児童文学作家・別司芳子さんにお聞きしました。

別司さんはこれまでに、子供たちに向けた本を書かれてこられました。その中の一冊「元気のゆずりあい～地下室にいた供血犬シロ～」が、この度、福井市こどもの本大賞に選ばれました。

皆さんは「供血犬」について、ご存じでしょうか。供血犬とは、他の犬を助けるために、自分の血液を提供する犬のことです。動物が病気やケガなどで輸血が必要になったとき、地域によっては輸血の環境が整っているところもありますが、そうでない場所では、供血犬から血液の提供を受けることが多くなっています。またそれは犬だけでなく、猫にも同じように「供血猫」がいて、その多くは動物病院などで飼われているそうです。

別司さんは、飼っていた猫がケガをした際に、初めて他の動物を助けるために血液を提供する動物がいることを知りました。

お話は、供血犬として活動するシロと、供血犬の現状を知って積極的に関わっていくケリーさんという外国の女性のお話。シロは過酷な環境で毎日を過ごしており、お話を通して、供血犬のことや犬（動物）の幸せについての考え方を知ることができます。

外国では、動物の輸血システムが整っているところが多いそうですが、日本では自分で探さないと輸血ができないこともあります。この本をきっかけに、動物たちの血液のこと、供血犬のこと、そして、動物の本当の幸せとは…。皆さんもぜひ考えてみてください。

「 元気のゆずりあい～地下室にいた供血犬シロ～」は、

Amazonなどのネットショップ、もしくは福井県内の書店などでご購入頂けます。ぜひ、読んでみてください。