ケアモアでは、介護や福祉に関するお話を、様々なゲストをお招きして伺っています。
今回は要約筆記者、島津ひろみさんにお聞きしました。
要約筆記は、聴覚障害がある方に情報を伝える手段の一つです。聴覚障害には、生まれつきのものや、中途失聴、耳の聞こえが低下した状態の難聴などがありますが、要約筆記は主に中途失聴の方と、難聴の方に対する支援です。
要約筆記とは、筆記で通訳をすること。利用される方に同行して、対象の方の話を聞き、要約して文字に起こす作業を行います。すべての文字を書きだすのではなく、内容をまとめ、利用者さんに分かりやすい文字で書くという、とても難しい作業です。
84時間の研修を受けると要約筆記奉仕員になり、更に全国統一要約筆記者認定試験に合格すると、福井県から要約筆記者の認定をもらうことができます。
手話という方法もありますが、音声言語を獲得した後に聞こえなくなった方は、障がい自体を受け入れるのが難しい場合があったり、手話にも練習が必要となったりと、筆記での方法を望まれるかたも多いそうです。
要約筆記に興味があるという方は、光陽にある「社会福祉法人 福井県聴覚障がい者協会」にお問い合わせください。
また要約筆記を利用したいという方は各市町の「障がい福祉課」でご相談ください。