空飛ぶ文庫 – FM福井 76.1MHz JOLU-FM

2017/02/23(木)放送分


こんにちは、飴田彩子です。
今日は、月末恒例のラジオ読書会。
三人の出演者の皆さんがそれぞれおすすめ本を提示、
出演者全員で合評します。


福井市在住の高畠祐子さん。推薦本は木皿泉著「昨夜のカレー、明日のパン」。


福井県立図書館司書の宮川雄史さん。推薦本は左右社刊行「〆切本」。


cafe chottoオーナーの酒井和美さん。推薦本は堀江敏幸著「河岸忘日抄」。

「昨夜のカレー、明日のパン」
夫に先立たれ、義父と暮らすテツコ。
死を受け入れられない二人は・・・。
人はこうやって苦しみを乗り越えていくんだなと思いました。

「〆切本」
作家たちは“締め切り”とどう向かい合っているのか。どう対処しているのか。
有名作家たちの締め切りまでに原稿があがらないときの理由(言い訳)が面白い。
“締め切り”をテーマにこれだけのエッセイを集めたとは・・・すごい!の一冊です。

「河岸忘日抄」
“彼”が恐れるKとはいったい何か。
優雅な船上での生活の中で“彼”を苦しめているものとは。
小説の形をとった哲学書か?
読み応えあり。そして何度でも読みたいと思いました。